平成27年10月3日(土)

 去る10月3日(土)、松山市内の叶ホ原自動車教習所において、県内から約30名の見学者、関係者が集まり、(一社)愛媛県LPガス協会配送保安コンテストが開催されました。
 昨年度より配送保安コンテストは、昨今のLPガス移動時における事故の発生状況を鑑み、配送時の運転技術に焦点を当てたものへと内容を大幅に見直して開催されており、本年度は12名の選手が緊張感を滲ませながらも、日頃の成果を発揮し、互いの運転技術等を競い合いました。
 
 開会式では、須賀会長から「近年、愛媛県内では大きなLPガス事故は発生していませんが、全国的にみると配送中の交通事故が増加しており、配送保安コンテストは昨年度から運転技術に焦点を当てたものとしています。本日は、プロとして普段の力を十分に発揮して良い成績を収めてください。」と挨拶があった後、選手紹介、選手宣誓、競技説明がありました。
 車両点検指導では、審査員(教習所教官)の立会いの下、配送車両の運行前点検(エンジンオイルの量や冷却水の量、バッテリ―チェック、灯火類の確認、ワイパーの確認など)を行い、その後、高圧ガス保安法に基づく移動の基準の点検(警戒標識や緊急工具、消火器、イエローカード、積載方法など)を行いました。
 運転技能審査@では、交通法規に基づいて教習所内の所定のルートを周回し、審査員(教習所教官)が審査しました。
 運転技能審査Aでは、各課題走行(V字バック、縦列駐車、後方間隔、車両感覚、狭路バック)に挑戦しました。
 
 
運転技能審査終了後には、筆記試験(道路交通法15問、高圧ガス保安法5問)が実施されました。
 運転技能試験及び筆記試験の結果、最優秀賞は那須口 将氏(滑ロ源ガス)、優秀賞は真鍋充男氏(正起ガス梶jと隅田朋一氏(旧洋)がそれぞれ受賞されました。
 
授賞式終了後、まず、須賀会長より、「皆さんの運転技術を見て、非常に安心しています。『流石はプロだな』と感心させられました。また、応援に来られた見学者も、自社・他社関係なく、真剣に応援して頂き、業界が一つになってコンテストを盛り上げられたと感じています。」と講評があり、続いて各審査員からは、「運転技術は素晴らしいが、筆記試験についてはなかなか思い通りにはいかなかったのではないだろうか? これを機に、交通法規を思い出して頂き、普段の運転に役立てて頂きたい。」、「ずっとクラッチに左足を乗せたままだったり、シフトノブ左手を掛けたままだったりする人がいたが、回避行動が遅れる原因になることから、今後は意識して改善して頂きたいと思う。」、「課題走行は非常に上手いと思うが、法規走行においては、合図が遅れたりするケースが散見された。是非、早めの合図で周囲に注意を促すようにして欲しい。」などの講評があった。
 最後に大会副委員長である水代副会長から閉会の挨拶があり、配送保安コンテストが終了いたしました。